PatentWatch

注目特許の紹介や、出願経過をウォッチしていきます。

台風、爆弾低気圧中心部の気圧を揚げる方法

もうすっかり秋ですね。今年は自然災害が立て続けに起きて、大変でした。

特に台風の影響は、特許庁周辺の街路樹も倒れるなどしたようで、都心でも結構な被害が出たと思われます。

 

今回紹介するのは台風を消す大発明ですw

案の定、未審査請求で取下擬制といういつものコースをたどっております。

 

公開番号:特開2009-296887
公開日:2009.12.24
出願人:足立 一良

 

【課題】台風襲来で列島が荒れる。しかし、恵みの雨は頂きたい。ジレンマを学生時代から持っていた。
【解決手段】台風、爆弾低気圧の目に潜入し、潜水艦で海水を噴水する。すると、海水の気化で体積1600倍の空気になり、中心気圧が上がり空気の求心力が優しくなる。

 

チラシの裏にでも書いておけというような内容ですが、ちょっと見てみます。

---
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1 台風
2 冬期爆弾低気圧
3 台風、爆弾低気圧の目に潜入「GPSで可能」
4 潜水艦で海水を噴水する。「30気圧」
5. 海水の気化で体積1600倍の空気になる
6. 中心気圧が上がり空気の求心力が優しくなる
7. 特許料は無し

wwwwwwwww

すみません、草不可避でした。

明細書の内容が実にシンプルでしたので、記念に全文引用しておきたいと思います。以下コピペ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】台風低気圧の中心の気圧を揚げ優しい台風、低気圧にする。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
台風で恵みの雨は頂きたい、寒の低気圧は山へ無限の雪を運ぶ.温暖化で台風、寒の低気圧が、グングン下がり列島が荒れる.
「中心部ヘクトパスカル
【課題を解決するための手段】
台風又、三陸爆弾低気圧の中心の目の中で潜水艦「専用の潜水艦」で一滴の水が気化の体積1600倍に成る現象を活用して、一本の放水銃30気圧で上空へ複数」放水少し気圧を揚げる
中心気圧を。
【発明を実施する為の最良の形態】
気象庁専用の潜水艦を作る一台で放水銃を沢山作ればよく。

以上コピペおわり。

 

すごいですね。

提出された書類リストをみてみますと、以下のようになっていました。

2008/03/05 :特許願
2008/03/05 :請求の範囲
2008/03/05 :明細書
2008/03/05 :図面
2008/03/05 :要約書
2008/08/12 :通知書(却下処分前通知)
2008/08/15 :手続補正書
2008/09/30 :通知書(再提出通知)
2008/10/27 :手続補正書
2008/12/09 :通知書(再提出通知)
2008/12/19 :手続補正書

特許庁から通知がきて、それに対する対応をそれなりにしていたようです。でも審査請求しないっていう、、、何がしたかったのでしょうね。


https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPA_H21296887/060CDEC9876FF5A3A27AAC2501FB941A

 

 

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